趣味をやったら書くブログ

楽しんだ時間の記録と整理

走る

正確には、今、走ることを趣味と言うのは申し訳ない。なぜなら走ることを目的に外に出たのは今日が初めてだからだ。

しかし、歩く以外の運動習慣が無いまま30を超え、体力の衰えをひしひしと感じる中で、三谷幸喜が「集中力は体力」と言っていたのを今、我が身で体感しているため、「表現」が目的のフラメンコに加え、「体力づくり」はそれはそれでやらなければならないのでは、とずっと考えてはいた。そして、年末、勢いで都会のランニングサークルに申し込んだ。

しかし、いきなり走るのに慣れている人に混じって大丈夫だろうか、と行動したそばから不安になり、私は考えた。

 

幸いにも、今は正月休みだ。帰省先の実家には数年前からランニングを続けている妹がいる。街を走っても、ど田舎故にほとんど人がおらず、迷惑になることもなかろう。新年だし、やりたいことはやるって決めたじゃないか。

そして昨日、私は妹に付き合ってもらってランニングウェアを一式揃えた。初売りはスポーツ用品店も行なっていて、靴を含めて全身二万以内に収めることができた。

何か始めるならセール時期に限る。

買い物したテンションの続きで、帰りの車の中で妹に向かってこう言った。

「明日これ着て走りたい!」

新しいものを手に入れるとなぜテンションが上がるのだろう。彼女もランニングについては続けられる程度には好きなので、じゃあ大体五キロになるコースがあるから、一緒に走ろうと頷いてくれた。経験者が身近にいるというのは新しいことを始める上で幸せなことだと思う。それが血縁なら尚更だ。

そして彼女は走り出して2キロを超えたくらいで私の視界からは消えた。

もちろんそれでいい。私は私で1キロを超えた辺りから瀕死みたいに息が上がり、一緒に赤信号で立ち止まるとまばらな通行人にもれなく注目されて申し訳なかった。

大体どこを走ればいいか聞いていたので、信号で止まるたびに青信号を更に一回スルーする休憩を繰り返し、土地勘を活かして2キロほどショートカットして、ゴールは妹とほぼ同時だった。所要時間は30分くらいだろうか。

なんとなく、信号は無い方が良い気がする。止まって良い地点が多いほど、甘えて立ち止まってしまう。申し込んだランニングサークルが皇居中心の活動をしていて本当に良かった。あそこが人気なのはつまり、そういうことなのではないか。

今もって太腿の前部分が痛いし全身が気だるいが、昨日買った靴と服の機能を身を以て感じられたのは嬉しかった。

なにより、運動というのは「運動した」という結構大きな達成感を与えてくれる。

この調子で続けていって、体力は付くだろうか。とりあえずしばらくは、高い服を一式揃えたのだから、と自分に言い聞かせ、頑張ろうと思う。

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